今年のM-1準決勝も、A〜Dの4ブロックを通して濃厚な1日となりました。
まっさらな新ネタから練りに練った持ちネタまで幅広く、配信越しでも「今年レベル高すぎない?」と感じる瞬間が何度もありました。
この記事では 各ブロックのざっくりしたレポートと、すでに発表された決勝進出者9組をまとめて紹介します。
Aブロック レポート
■ 滝音(吉本興業)
ベテランらしい落ち着きがあり、ツッコミの連想ゲームの構造がよくできていた。大きな爆発はないが全体がキレイにまとまった印象。
■ ミカボ(吉本興業)
途中からエンジンがかかり、ツッコミの怒りキャラがハマると一気に客席が温まった。構成が後半型なのが良い方向に作用。
■ センチネル(太田プロ)
真っ直ぐなおバカ系コント漫才。トミサットの抜けたキャラが光るが、設定の“もう一押し”があればさらに跳ねそうだった。
■ おおぞらモード(浅井企画)
ボケが暴れすぎず、それでも面白さが伝わるのがすごい。ツッコミが世界観をしっかり作り、バランスの良さを感じた。
■ めぞん(吉本興業)【決勝進出】
後半の畳みかけが強烈で、熱量が客席を一気に引き込んだ。題材は王道路線だが、心情の乗せ方が抜群で“仕上がってる感”があった。
■ ネコニスズ(タイタン)
キャラ漫才の精度が昨年より格段にアップ。赤ちゃんキャラの掛け合いが深まり、アシストも自然でクオリティが高い。
■ TCクラクション(グレープカンパニー)
ツッコミの破壊力はあるが、出だしがゆっくりだった分、後半の伸びにもう少し勢いがほしかった印象。
Bブロック レポート
■ ドンデコルテ(吉本興業)【決勝進出】
話芸の安定感と“初見で一番ウケる”構造がガチッとはまり、今年の準決勝の中でも屈指の完成度。決勝では優勝候補の一角と言えるほどの仕上がり。
■ 生姜猫(吉本興業)
トリオならではの役割入れ替えを使った構造漫才。序盤の驚きは抜群だったが、ラストにもう少し跳ねがあると強かったかも。
■ ひつじねいり(マセキ)
しっかりハマるネタで、昨年よりも受けやすい構成。安定はしていたが“爆発点”があと少しほしいところ。
■ 豆鉄砲(ワタナベ)
途中、間が空く場面がありハラハラする瞬間も。メッセージ性はあったが、昨年のロジック重視のスタイルのほうが好みという声も多そう。
■ ヨネダ2000(吉本興業)【決勝進出】
勢いとテンションで押し切る型が健在。展開の読めても面白い“王道ヨネダ節”が炸裂した。
■ 大王(吉本興業)
ボケの飄々とした存在感が魅力で、コンビ歴の短さをまったく感じさせない掛け合い。会場でもウケが良かった。
■ 黒帯(吉本興業)
黒帯らしいテンポ重視の畳み込み。どこかで見た設定に感じるが、それでも演技力でしっかり笑わせていた。
■ カナメストーン(マセキ)
“ラストイヤーの勢い”がそのまま形になった熱量。ツッコミの鋭さとボケの暴れ方がライブ感満載でよくウケていた。
Cブロック レポート
■ 20世紀(吉本興業)
丁寧な前フリから一気に勢いを上げる美しい構成。ただ休憩明けトップという出番順が少し不利だったかも。
■ ヤーレンズ(ケイダッシュ)【決勝進出】
細かい笑いを積み上げる“ヤーレンズらしさ”が健在。ただ世代ネタが多めで、観客の知識量で受け方が変わりそうな構成。
■ たくろう(吉本興業)【決勝進出】
この日でも屈指の爆発力。赤木ワールドが見事に開花し、「面白いだけで突き抜ける漫才」の到達点を見せつけたとも言える出来。
■ 例えば炎(吉本興業)
もっと言葉の連射があるタイプを期待していた人も多いかも。良いネタだが“爆発型”ではなかった印象。
■ 今夜も星が綺麗(人力舎/SMA)
独特の不穏な空気づくりが唯一無二で、三福の存在感が凄まじい。静かな狂気タイプの漫才として完成度が高い。
■ イチゴ(吉本興業)
何を言っているかわからなくても笑える、強烈に“変”で魅力的なネタ。ハマる人には刺さり、審査基準とは両刃の剣。
■ スタミナパン(SMA)
王道路線のスタミナパンらしい漫才。キャッチーなフレーズの出来で印象が左右されるタイプで、悪くはないが強敵が多かった。
■ 真空ジェシカ(人力舎)【決勝進出(青空ジェシカ名義)】
過去作のリバイバル系で、ファンからの期待を裏切らない完成度。ウケどころが明確で、やはり強さを見せつけた。
Dブロック レポート
■ ドーナツ・ピーナツ(吉本興業)
王道の漫才コント。テンポは悪くないが、長めのボケがハマりきらず苦戦した印象。
■ ゼロカラン(吉本興業)
ツッコミの決めフレーズが爽快で、4割ほど斬新・6割王道というバランス。勢いよく笑いを取れていた。
■ カベポスター(吉本興業)
設定が複雑で説明が多くなり、面白さが加速する前に終わってしまった感が少しあった。
■ フランツ(マセキ)
地力はあるが、同タイプの強豪が多いブロックだった分インパクト勝負で不利に。
■ 豪快キャプテン(吉本興業)【決勝進出】
内容は抜群だが、テンポがあと少し噛み合えばもっと強かったはず。それでも実力の高さは明白。
■ エバース(吉本興業)【決勝進出】
貫禄があり、会場の応援ムードも味方に。一発目からウケの波が大きく、決勝進出は妥当という印象。
■ ミキ(吉本興業)
久々の準決勝で、複雑めの構成が良い方向に作用。ボーダーラインにはしっかり絡んでいた。
■ ママタルト(サンミュージック)【決勝進出】
パワー型のボケとツッコミが安定。中盤の時事ネタが爆発して大きく伸び、総合力で頭ひとつ抜けた。
2025年 M-1決勝進出者(9組)は?
- ドンデコルテ(吉本興業)
- エバース(吉本興業)
- ヨネダ2000(吉本興業)
- 豪快キャプテン(吉本興業)
- ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)
- 青空ジェシカ(真空ジェシカ/人力舎)
- めぞん(吉本興業)
- ママタルト(サンミュージック)
- たくろう(吉本興業)
今年は実力者がガッチリ揃い、例年以上に“誰が優勝でもおかしくない”決勝になりそうです。
まとめ
準々決勝から波乱の展開になり、今回準決勝が行われました。今回は最初の空気感に飲まれたというレポも多く見かけます。準々決勝とは違うステージ感がありその部分が垣間見えたと思います。ミキなどベテラン勢も多いなかベテラン勢をおさえて新生がでています。決勝ではどのようなコントがみれるのか、また敗者復活はどうなるのかが楽しみです。

